アジアにおけるリテール投資家市場の規模
2014/07/01
ウェンリ・ユアン イザベラ・フォンセカ
Abstract
リテール投資家市場を分析するレポートの第3弾として、ウェルス・マネジメントの ソリューションプロバイダーが目下重点を置くべきアジアの3つの国(香港、日本、シンガポール)を取り上げ、経済の健全性、規制の動向、リテール投資家市場、およびウェルス・マネジメント市場がどの程度成熟し、進化しているかを分析します。
本レポートは、アジアにおけるリテール投資家を取り巻く状況、商品およびサービスについて理解を深め、自社の戦略計画に生かしていただくことを目的としています。
「経済成長、若い起業家層の拡大、および個人資産の急増を主な理由として、ここ数年でアジアのウェルス・マネジメント業界は大幅に拡大しました。国内外の金融機関がアジアのウェルス・マネジメント市場でのシェア獲得を競い、規制当局は、投資家の保護と欧州および北米と同様の透明性の確保を目的として規制を強化しつつあります」と、セレントのアジア金融サービスグループのシニアアナリストであり本レポートの共同著者であるウェンリ・ユアンは述べています。
一般的にウェルス・マネージャーは従来の販売チャネルを通してクライアントにコンタクトしていますが、アジアの富裕層はテクノロジーへの傾倒が著しいため、この状況は変化するでしょう。世界の他の地域と同様、テクノロジーはより重要になっていくでしょう。
「日本、香港、およびシンガポールのリテール投資家市場においては、個人資産が増加しており、ウェルスマネジメント企業にとって、チャンスの宝庫と言えます」と、セレントのウェルス・マネジメントグループのアナリストであり本レポートの共同著者であるアシュレィ・グローバーマンは述べています。