日本のウェルスマネジメント市場:新たな成長局面に
2014/06/10
孔慶順
Abstract
日本はアジア最大の資産保有国ですが、ウェルスマネジメント市場の発展は遅れています。しかし、税制の改正、新たな顧客セグメント、デジタル金融サービスの登場によって、日本の資産サービスは新時代を迎える可能性があります。
「日本のウェルスマネジメント市場:新たな成長局面に」では、日本のウェルスマネジメントおよびプライベートバンキングの動向を確認し、ITを巡る市場の動きを分析します。また、リテール投資についても取り上げます。
本業界の主なトレンドとして、以下のような点が挙げられます。
• 小規模企業経営者の世代交代
• 税制の改正
• 高齢者との強固な関係
• モバイルアドバイザーツールの登場
• 不動産に関する助言
「日本はAPAC諸国の中で最大の富裕層人口と資産を抱えています。したがって、資産運用会社が富裕層の信頼を得ることができれば、ウェルスマネジメント市場は成長する可能性があります」と、セレント・アジア金融サービスグループのアナリストである孔慶順は述べています。
本レポートでは、資産運用会社とソリューションプロバイダーへの取材をもとに、資産運用業務への参入を検討している金融機関やベンダーに対する提言を行います。