生命保険プロデューサー向けモバイルテクノロジー:一時のブームか将来のトレンドか?
Abstract
タブレット型PCやスマートフォンの普及は、保険プロデューサーにおけるハイタッチ営業のハイテク化を促す可能性があります。
生命・医療・年金保険を手がける北米の保険会社トップ100社のうち、プロデューサーにモバイルテクノロジーを導入しているのはわずか12%にとどまっています。セレントが生命保険会社に取材したところでは、実際の業務にモバイルアプリケーションを導入する動きはあまり広がっていないものの、保険会社の約半数は利用を検討していることがわかりました。
セレントの最新レポート「生命保険プロデューサー向けモバイルテクノロジー:一時のブームか将来のトレンドか?」は、保険会社がモバイル戦略を策定するにあたってのメリットと懸念要因を明らかにしています。また、保険会社と他の業界企業によるモバイルアプリケーション導入のケーススタディも掲載しています。
生命保険会社の中には、マーケティング資料をiPadに移行し、販売員が過去の資料を詰め込んだ重いファイルを持ち運ばなくて済むようにしたところもあります。さらに進んだ保険会社はiPadから顧客の口座情報、各種図表、さらにはeアプリケーションへのアクセスも提供しています。保険会社がモバイルアプリケーションを開発する際には、様々な要因を考慮しなければなりませんが、個人のデバイスとビジネス用デバイスの区別があいまいになるにつれ、セキュリティとコンプライアンスの問題が最優先課題として浮上しています。
「北米の生命保険業界は販売業務におけるモバイルアプリケーションの導入では出遅れているものの、保険代理人が営業ツールとして当たり前のようにモバイル機器を使うようになるのも時間の問題でしょう」とセレント保険グループのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。