2011年 リテールチャネルにおける小切手画像処理:小休止
2011/11/30
Abstract
支店における小切手の画像取り込みは、今やユビキタスに近い形で可能になっています。もはや緊急性は低くなっており、各銀行の取り組みは最終段階に差し掛かっています。一方、画像処理対応型ATM(インテリジェント・デポジットとも呼ばれる)は現時点で預金預け入れ用ATMの43%を占めています。
画像交換システムの普及や紙ベースの小切手の処理コストの増加を背景に、米銀10行のうち9行では既にブランチ・キャプチャー・ソリューションを導入しているか、導入過程にあります。従来の紙ベースの小切手処理インフラが消滅するなか、残りの金融機関にとっても分散型キャプチャーモデルの導入は事実上不可欠になるでしょう。
セレントは最新レポート「2011年リテールチャネルにおける小切手画像処理:小休止」で、支店や窓口におけるキャプチャー・ソリューションの導入率は今後2年以内に98%に達すると予想しています。これに対し、画像処理対応型ATMの導入はさほど広がらないとみています。大部分の金融機関にとって、ATMチャネルの画像移行は最も優先順位が低いとみられるからです。
「銀行はここ数年でキャプチャー・ソリューションを急ピッチで導入してきましたが、今は小休止状態にあります。コスト圧力が強まるなか、多くの銀行は、画像の取り込みとその処理の両面で最終段階に向けた準備を進めており、今は様々な選択肢を模索している段階です」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・ミーラは述べています。