イスラム金融向けテクノロジーベンダーの概要
Abstract
イスラム金融は過去10年に年率10〜15%のペースで拡大を続け、世界全体の資産残高は今や7,000〜7,500億米ドル(約67.6兆円〜72.4兆円)に達しています。イスラム金融は中東で発展した後、アジア太平洋地域で拡大し、北米や欧州で普及し始めています。
イスラム金融市場は急速な成長を続けており、新規参入の機会も大きく広がっています。イスラム金融の業務慣行や規制は地域や国によって異なるため、システムプロバイダーの選定においてはソリューションの柔軟性と適応性がカギとなります。セレントの最新レポート「イスラム金融向けテクノロジーベンダーの概要」は、この分野に進出している複数のソリューションプロバイダーを分析しています。
「イスラム金融が世界的に普及したことで、1つのプラットフォームで従来のバンキングとイスラム独自のバンキングの両方に対応できる複合的なソリューションが求められています。この分野を手がけるベンダー間の競争が激化し、幅広い機能を持つソリューションが次々に登場しています」とセレントのアナリストでレポートの共同執筆者であるプラティマ・ラジャンは述べています。
レポートでは、セレント独自の「ABCDベンダービュー」を使ってベンダーを評価しています。これは①テクノロジーの先進性と柔軟性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスとソリューションの充実度―の4つの要素をもとに各ベンダーの市場における相対的ポジションを図表化し、各ベンダーの特徴を詳しく紹介するものです。今回レポートで取り上げたベンダーはインフォシス、International Turnkey Systems (ITS)、Misys、Nucleus Software、オラクル、Path Solutions、SunGard、タタ・コンサルタンシー・サービシズ (TCS)、Temenosの9社です。
本レポートは16図と14表を含む52ページで構成されています。
注)ドルから日本円への換算レートは、2009年6月30日の仲値(三菱東京UFJ銀行公表による)を参照。