2009年欧州保険業界のトレンド
Abstract
欧州の保険会社にとって、2009年は販売動向、利益への圧迫、長期にわたる競争などを背景に厳しい年になるとみられます。さらにIT予算が据え置かれる中で、テクノロジーへの投資を継続していかなければなりません。
セレントの最新レポート「2009年欧州保険業界のトレンド」は欧州の損害保険および生命保険業界のトレンドを詳しく分析し、IT投資にどのような影響を及ぼすか考察しています。
本レポートは、セレントが2008年末に保険会社10社のCIOを対象に行った詳しい調査をはじめ、業界関係者への継続的な取材をもとに市場トレンドをまとめたものです。調査では2009年の業務およびIT上の優先課題を挙げてもらったほか、IT予算の増減、投資分野の優先順位、アウトソーシングに関する姿勢、Web2.0などについて質問しました。
「保険会社は2つの戦略を展開しています。1つは自社のビジネスモデルを守ることで、もう1つはチャネル戦略を強化することです。これらの戦略はコアシステムの入れ替え、ポータルの刷新、自動化の拡大といった重要な決定に影響を与えています」とセレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したキャサリン・スタッグ・マーシーは語っています。
レポートでは、保険会社がコスト抑制による収益性の向上に引き続き注力していることを明らかにしています。そのためには自動化の推進が大きな力となるため、保険会社の多くは製造業のノウハウをいかに保険プロセスに応用できるか検討しています。
「CIO調査でも確認されましたが、保険業界ではSOAが広く採用されています。保険会社が敏捷性を確保するためには、フロントとバックオフィスを分離することが重要なステップとなります」とスタッグ・マーシーは述べています。
本レポートは8図と1表を含む22ページで構成されています。