医療費決済カードは第2世代へ
2007/10/15
Abstract
消費者向けの医療費決済市場では機能の高度化、自動化の推進、医療情報の統合に向けた変革が起こりつつあります。
ここ5年間に全く新しい医療費専用の決済カードが誕生し、その市場を拡大しています。具体的にはFSA (Flexible Spending Account, 医療費支出口座)、HSA(Health Savings Account, 医療貯蓄口座)、HRA(Health Reimbursement Account, 医療費払い戻し口座)などのカードで、10年前には全く存在しなかった機能を備えています。医療費決済カードは銀行、カード決済業者、医療保険会社、医療プログラムの管理者などにとって、大きな成長分野となっています。
この市場は比較的新しいにもかかわらず、既に次世代カード投入の動きが見え始めています。最新レポート「医療費決済カードは第2世代へ」 では、業界の変革を促す外部の力と2008年以降の医療決済カードが備えるべき機能の詳細について論じています。
「医療費決済カード業界はこれまで利便性を最優先してきました。しかし、ここにきて医療情報と決済を一体化する必要が生じています。第2世代カードでは高度な機能とより一層の自動化が実現します。さらに重要なのは医療データとの統合が進むことです。この結果、市場では①医療費支出口座カード(FSAカード)の再来、②高性能のマルチパースカード、③多機能カードの標準化、④カードとリアルタイムでの請求査定、という4つの重要な展開がみられるでしょう。」と述べるのはセレントのシニアアナリストでレポート執筆者のレッド・ギレンです。
本レポートは24図と6表を含む全51ページで構成されています。