新興国におけるバンキングの将来像
Report Previously Published by Oliver Wyman
Abstract
オリバーワイマン既刊レポート
銀行にとって、新興市場は大幅な増収が見込める存在です。オリバー・ワイマンの最新レポートはそうしたビジネスチャンスについて取り上げ、新興市場への参入を目指す銀行への提言を示しています。
一部の新興国はここ数年で異例の経済成長を遂げており、中でも中国、インド、ブラジルの躍進には目を見張るものがあります。これらの国では、これまで貧しかった数千万人もの人々が「銀行口座を開設できる水準」を上回る所得を得るようになったのに加え、モバイルバンキングなどのテクノロジーの進化がこうした動きを加速させ、銀行セクターが経済成長を上回るスピードで成長しています。
しかし、欧米に比べるとなお発展の初期段階にあり、新興国の国民のうち銀行口座を保有している、あるいは消費者金融や住宅ローンを利用している人はまだわずかにすぎません。そのため銀行収入はいまだ少なく、既存および新規参入プレーヤーにとっては大きな成長余地があるといえるでしょう。
「本レポートでは、最も魅力的なビジネスチャンスがあると考える12の新興国を取り上げ、それらの銀行セクターの成長見通しを示しました。さらに成長のリスク要因、ビジネスチャンスを銀行収益に結び付ける方法、リテールバンキングの成長予測、短期的な優先課題について述べ、最後に新興市場への参入を目指す銀行への提言をまとめています」と、オリバー・ワイマンのドバイオフィスの個人および法人向けバンキング・プラクティスのパートナーで、レポートを共同執筆したグレッグ・ラングは述べています。
また、ニューヨークオフィスの個人および法人向けバンキング・プラクティスのパートナーで共同執筆者のマイケル・ワグナーは次のように述べています。「銀行が新興市場でビジネスチャンスを掴むためには、明確な長期戦略を策定する必要があります。その方法としては、ポートフォリオ構築に用いる『規模選択』の手法が考えられます。すなわち、プレーヤーがターゲット市場を選定し、その市場が成熟段階に至る過程で価値連鎖全体の改善に向けた投資を行う方法です」
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