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中国の債券流通市場

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2010/07/27

Abstract


中国における2009年の銀行間の債券売買高は、前年比19.7%増の7.2兆ドル(約655兆円)に達しました。同国では債券市場の自由化がさらに進むのに伴い、新たな取引機会が生まれるでしょう。

セレントの最新レポート「中国の債券流通市場」はこの新興市場の規模、構造、投資家、トレンド、決済および規制について分析しています。

出典:セレント

中国の債券市場における最大の参加者は銀行と保険会社で、特に大手国営銀行が主導権を握っています。2010年はミューチュアル・ファンド運用会社による債券取引が回復し、債券取引は好調に拡大するとみられます。それに伴い売買高全体に占める商業銀行の割合は、他の投資主体に比べて低下するでしょう。また、資産担保証券やモーゲージ証券の取引は低迷が続く見通しです。

「中国当局は、債券取引をめぐる規制改革を進めています。具体的には、①社債保証要件の緩和により債券商品の多様化を促進する②商業銀行に債券投資に関する情報開示を要請することでリスク管理を強化する③外資系金融機関に対する規制を緩和し、外資系銀行が債券の引受け・取引を行えるようにする―などが挙げられます」とセレントのアジアフィナンシャルサービスグループのアナリストでレポートを執筆したフア・ジャンは述べています。

このレポートは29図と2表を含む44ページで構成されています。