リテールバンキングにおける顧客分析:なぜそこなのか、なぜ今なのか?
Abstract
顧客分析は以前からもてはやされてきたコンセプトですが、実際にこれを導入している銀行はごく少数にとどまっています。取引処理、メモリ、データベース設計、分析方法を改善することで、金融機関のパフォーマンスは著しく向上し、コスト削減にもつながります。銀行は、顧客分析というコンセプトにより真剣に取り組む時期に来ているといえるでしょう。
データ分析は複雑なテーマであり、その取り組みも複雑です。セレントの最新レポート「リテールバンキングにおける顧客分析:なぜそこなのか、なぜ今なのか?」は、リテールバンキングにおいて顧客分析(顧客データの予測分析)の果たす役割の拡大について取り上げ、銀行にとってこの分野が優先課題となっている理由を明らかにしています。顧客分析を導入したことのない金融機関は、このテーマについて真剣に考え直す必要があるでしょう。顧客分析プロジェクトを既に進めている金融機関には、その手法を改めて見直すことを提言します。
その理由として、レポートでは以下の3つを挙げています。
- リテールバンキングの財務状況は「ニューノーマル」に移行している。
- セルフサービスによる双方向取引の拡大に伴い、顧客中心型のアプローチが不可欠となっている。
- データ分析のテクノロジーが進化している。
これらの要因により、顧客分析は今後数年間に少数の銀行が取り組むプロジェクトから大多数の金融機関にとってのコア・コンピタンスへと発展するでしょう。
「リテールバンキングにおける主な優先課題として、セルフサービスチャネルの活用による支店来客数の増加、支店業務の効率化および有効化、デジタルチャネルによる販売・サービス手法の習得などが挙げられますが、いずれの場合も顧客分析は不可欠です。プラス材料として、顧客分析ソリューションが多様化していることがあり、今が導入のチャンスといえるでしょう」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・メーラは述べています。
レポートでは顧客分析について詳しく説明し、実践的な利用方法を提示するほか、顧客分析ソリューションを手がけるベンダーの概要と、ソリューションの利用を通じて魅力的な価値を引き出している4つの銀行のケーススタディの詳細を紹介しています。
本レポートは46p、22図と9表で構成されています。