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2011年 北米保険業界のソフトウェア導入動向:損保

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2011/05/23

Abstract


保険会社によるソフトウェア導入動向をみると、損害保険分野の成長は伸び悩みが予想されます。

2009年および2010年の導入事例をカテゴリー別に詳しく分析したところ、保険会社はソリューションへの投資を継続しているものの、投資額は伸び悩んでいることがわかりました。

レポートでは導入事例を保険会社の規模、契約の種類、4つの主要カテゴリー(コアプロセッシング、販売、インフラおよび財務、文書/コンテンツの管理)とその他のサブカテゴリーに分類しました。このシリーズの過去のレポートで示したデータに基づいて長期トレンドを分析し、主要カテゴリーごとに有力ベンダーを選びました。

また、ベンダーから入手したデータをもとに、保険の各分野でどの会社が成功を収めるかを見極める指標となる「セレント・トラクション・インデックス」の有力ベンダーを特定しました。



「この1年半の間、金融危機が意思決定に及ぼす影響についてベンダーや保険会社と繰り返し議論してきました。そこで常に話題に上がったのは『導入案件の成約は続いているものの、意思決定までの期間が長くなっている』という点でした。2011年の導入動向にも、減速傾向は表れています。背景には、保険料収入の減少を受けて保険会社が経費削減を進めていることがあります」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるマイク・フィッツジェラルドは述べています。

「昨年から引き続き、保険会社の間では既に契約を結んでいるベンダーとの関係を維持する傾向がみられます。景気動向がなお不安定であるため、保険会社はソフトウェアの選定にあたって、リスク回避の見地から既存のベンダーを維持しているとみられます。従ってベンダーにとっては、アカウント管理の効率化やクロスセリングの促進がこれまで以上に重要になっています」と、保険グループのアナリストで共同執筆者のカレン・モンクスは述べています。