ビジネス・プロセス・マネジメントの ベンダー評価
Abstract
セレントの予測では、保険会社が2004年にビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)の新規プロジェクトのために投資する総額は3億5,000万ドルに上るとみられます。
BPMは、今や保険会社向けテクノロジーの中で最も注目を集めているうちのひとつになっています。各ベンダーは、1年前まではエンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション(EAI)、ワークフロー、ドキュメント/コンテンツ管理、CRM、ビジネス・インテリジェンスといった分野の商品開発に注力していましたが、ここにきて商品の再構築や設計変更に乗り出しています。セレントの最新レポートは、BPMおよびビジネス・ルール・エンジン(BRE)の戦略概要をまとめた2003年12月発行のレポートのフォローアップに当たるもので、BPMの大手ベンダー7社を比較し、多くの保険会社のニーズに最も合ったソリューションを提供する有力3社を選出しました。このレポートで取り上げたベンダーはファイルネット、富士通、IBM、メタサーバー、メタストーム、ペガシステムズ、スタッフウェアの7社です。
「BPMソリューションを導入することで、保険会社は基幹システムに関わる業務で発生するワークフローを最適に調整し、モニターすることが可能となります」と、本レポートの著者でセレント保険グループのシニアアナリストであるドナルド・ライトは述べています。「BPMソリューションは、元来複雑で地理的に分散したプロセスに一貫性と効率性をもたらします。また、過去の実績に対する分析機能や将来の最適化モデルを提供します。さらに、同ソリューションは使い勝手の良い多様な機能を備えているため、業務ユーザーは社外環境の変化や社内制約に対して迅速に対応することができます。」
セレントはベンダー7社のBPMソリューションについて、①ベンダーの製品ラインにおける位置付け、②多様なプラットフォーム/データベース/既存アプリケーションとの互換性および統合能力の高さ、③導入に要する時間とコスト、④導入事例、⑤主な利点と問題点を基に評価しました。レポートの結論では、ベンダーごとの比較分析結果をまとめ、多くの保険会社のニーズに合ったソリューションを提供しているベンダーを選別しています。さらに、保険会社とベンダーに向けた提言も行なっています。
また、レポートでは、①BPMソリューションの導入がもたらすビジネス価値、②完全なBPMソリューションの要素、③現在入手可能なソリューションの種類、④BPMソリューションに対する予想投資額、についても概要をまとめています。これらについては前述のBPMソリューションの戦略概要に関するレポートでさらに詳しく述べています。
本レポートは16の図表を含む36ページで構成されています。