2018/04/24
マイク・フィッツジェラルド
保険ビジネスのディスラプションの実例
Key research questions
- 現存するテクノロジーを活用し、全てを完璧に行なう保険会社とは?
- モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー2018の評価基準になった保険会社の共通課題とは?
- MiCROの取り組みから他の保険会社が学べることは?
Abstract
セレントは、モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー2018としてMicroinsurance Catastrophe Risk Organisation (MiCRO)を選出した。
MiCROは、低所得層のための保険商品を開発・提供するスペシャリティ(特殊)再保険会社で、特定地域の特定の顧客層をターゲットとしている。しかし、MiCROが取り組んでいる課題は、従来とは異なる新型の保険商品で新たな市場を開拓したい保険会社や、その過程でパートナー企業や消費者、さらには規制当局を「教育」する必要に迫られている保険会社にも共通のものである。
MiCROのアプローチは二つの要素から成る。一つはインデックス・ベースのマイクロ保険商品である。これは、一定の条件を満たすイベントが発生した際に、自動的にトリガーがひかれ、損害報告書を自動生成する独自のテクノロジー・プラットフォームで運用される。もう一つは金融教育プログラムなどの付加価値をつけたサービスであり、低所得な起業家たちのリスク耐性と競争力を高めることで、彼らの生活水準を引き上げることを目的にデザインされている。
これまで十分なサービスを受けて来なかった顧客層に対して建設的な解決策を提示し、成果を収めた点を評価して、セレントはMiCROをモデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー2018として表彰する。
セレント・モデルインシュアラー2018の受賞社一覧はこちら。