中南米の保険会社におけるイノベーションの進捗状況
A Snapshot
Abstract
商品化スピードの向上、販売チャネルの多様化、消費者ニーズの拡大をはじめ、多くの業務課題に直面するなか、新たな機能を提供するイノベーションの推進を求められています。ビジネスプロセスやシステムの大規模な変革を特定・実施するため、いかに組織を主導すべきなのでしょうか。ビジネス/システム計画を策定する上で何が「有効」なのでしょうか、また改善に向けたビジネスチャンスはどこに存在するのでしょうか。
セレントは過去1年半にわたり、保険会社がイノベーションの実現に向けてどのような実践的措置を講じているか調査してきました。最新レポート「中南米の保険会社におけるイノベーションの進捗状況」は、そうした取り組みの延長として中南米の保険会社における最新事情を明らかにしています。レポートは、2013年5~6月に中南米の保険会社58社を対象に行った調査の結果をまとめています。同調査は、①現行のビジネス戦略におけるイノベーションの重要性②イノベーションが保険プロセスにもたらす主なメリット③イノベーションの導入を阻む共通の要因―を明らかにすることを目的に実施しました。
「調査の結果、回答者のほぼ全員が自社の企業戦略においてイノベーションは重要もしくは不可欠であるとしています。だが同時にその大部分は、 保険業界は革新的なテクノロジーや業務プロセスの導入において他の業界に遅れをとる傾向があるとも回答しています。保険会社がこの分野で優位に立つためには、やるべき課題があることは明らかです」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートを共同執筆したマイク・フィッツジェラルドは述べています。
「今回の調査で、幅広い地域の保険会社から回答を得られたことは収穫でした。調査に参加した保険会社は中南米のほぼ全ての主要市場に及んでおり、調査データは、この重要プロジェクトに取り組む保険会社の最新の進捗状況を正確に反映したものとなっているはずです」と、レポートの共同執筆者でシニアアナリストのホアン・マツィーニはコメントしています。