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デジタルの力:2020年の自律志向型投資

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2020/11/18

Abstract

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自律志向型の個人投資家市場は構造的な変化に直面しており、伝統的な証券会社と特定分野に特化した専門証券会社、新規参入のオンライン証券によるシェア獲得競争が激しさを増している。全ての証券会社およびプラットフォームにとって最も重要な差別化要因の1つは、デジタル技術を使った提案と今日のトランスフォーメーションにおいて中心的役割を果たすテクノロジーの活用であろう。普遍的に求められてきた「卓越した顧客エクスペリエンス」を最終的に実現するデジタルプロジェクトの原動力となるのは、AIがもたらすインサイト、クラウドコンピューティング、オープンAPIアーキテクチャなどの最新テクノロジーと、ESGデータ採点を含むデータおよびアナリティクスの戦略的な活用である。モバイルチャネルは最新テクノロジーとは言えないが、今日の証券会社にとっては必須だろう。これらのテクノロジーは相互に依存しており、パフォーマンス、顧客エクスペリエンス、イノベーションを向上させ、最終的に証券会社を未来のプラットフォームへと押し上げることができる。

証券プラットフォームが現在直面している課題の1つは、既存顧客を維持しつつ、いかにして新規参入プレーヤーがひしめく市場で競争力を確保するかということである。証券会社は現在のプラットフォームから、テクノロジーに精通した次世代の投資家が待ち望む未来のプラットフォームへとどのようにシフトし、顧客のライフサイクルを通じて信頼されるフィナンシャルパートナーであり続けることができるだろうか。セレントは証券会社がこうしたテクノロジーを導入するための要件について考察し、考慮すべき重要事項を問いかけることにより証券会社に提案をし、彼らが将来を見据えて道を切り開くサポートをする。

本レポートは、セレントが2020年の証券市場をテーマに発行するレポートシリーズ(全3回)の第2弾である。

シリーズの第1弾レポートThe 2020 Self-Directed Investor and Brokerage Market では、 従来の割安な手数料ではなく手数料ゼロに踏み切った証券会社が顧客エクスペリエンスや代替収益源を通じていかに差別化を図っているかを取り上げた。重要なのは、投資家によるデジタル志向やオーダーメイドサービスへのニーズの高まりに加え、新型コロナウイルスのパンデック、政情不安や市況の変動といった外的要因が世界の投資家やプラットフォームにも計り知れない影響を及ぼしているということである。今日のようにデジタル環境が進化し、投資家がクリックするだけで情報が拡散する状況下では、金融市場の参入障壁は最小限になっている。もはや金融市場は機関投資家や富裕層だけのものではなくなったのである。金融の民主化という目標は現実のものとなりつつある。

第1弾のレポートでは個人投資家市場の規模を明らかにし、自律志向型トレーダーと証券会社の提供製品・サービスの主な違いをまとめた。また、今回のパンデミックが証券プラットフォームと投資家層に及ぼした影響について考察し、特にESG投資、教育の特性、目的に基づく計画、フィナンシャルプランニングツールへのニーズに焦点を当てた。

個人投資家向けの教育ツールの普及が拡大し、金融市場へのアクセスがしやすくなるにつれ、この市場の規模は拡大の一途をたどるだろう。そうした中で金融機関が競争力を維持するためには、顧客基盤を富裕層以外にも広げることが不可欠となる。中核顧客層のシフトは重要な検討事項であり、次の第3弾のレポートではこの点について詳しく取り上げる。

(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)