世界中のシステムを1つに統合:インドステイト銀行のケーススタディ
Abstract
インドステイト銀行(SBI)は、世界でも最大規模を誇る銀行の1つです。世界に25の拠点を持つ同行は、これまで3か所にあったデータセンターを1つに統合することでコスト削減を実現しました。
セレントの最新レポート「世界中のシステムを1つに統合:インドステイト銀行のケーススタディ」は、世界25カ国に拠点を持つインドステイト銀行が新たなシステムとしてInfosysの「Finacle」(HP-UX上で動作)を選定・導入した過程を紹介しています。同行は既存のプラットフォーム、データセンターおよびビジネスプロセスを統合することで、IT部門の人員を大幅に削減することに成功しました。
第1段階は、Finacleのプラットフォームを標準化し、同行が世界中に展開するネットワークをこのプラットフォームに移行することでした。第2段階として、米国、英国およびインドにある3つのデータセンターをインドに集約すると同時に、システム全体をアップグレードしました。ただし、コスト削減はサービスの低下を意味するものではありません。これによって、同行の商品ラインアップが拡大し、短期間でプラットフォーム上に設定することが可能となったため、グローバル市場への商品投入がスムーズにできるようになりました。
出典:インドステイト銀行、セレントの分析
「インドステイト銀行は多くのメリットを手にしました。コスト削減と同時に、新たな機能を獲得し、顧客サービスを改善しました。同行とその商品、その顧客という三者すべてにプラス効果をもたらしたといえるでしょう」とセレント銀行グループのシニアバイスプレジデントで本レポートを執筆したバート・ナーターは述べています。
レポートでは、インドステイト銀行の組織の規模や国内市場での事業内容について分析しています。また、同行が新たな勘定系システムを新しいプラットフォームに移行するにあたっての意思決定プロセスを検証し、システム移行が同行にもたらしたビジネス上のメリットを明らかにしています。
本レポートは4図と2表を含む30ページで構成されています。