日本におけるオンライン保険市場【日本語】
Abstract
(このレポートの英文版を"Online Insurance in Japan: Seeking Avenues for Greater Growth"というタイトルで2013年10月18日に発表しました。)
日本の保険業界では、オンラインチャネルが着実に成長していますが、依然シェアは大きくありません。しかし、成長率は業界全体に比すると、はるかに高く、今後、大きい成長が期待できるでしょう。
セレントの最新レポート「日本におけるオンライン保険市場」では、日本の保険業界におけるオンラインチャネルの現状および今後の可能性について分析しています。オンラインチャネルを細分化し、分野ごとの特性およびトレンドを詳しく分析しています。
生 命保険業界における2007年度から2011年度における保険料等収入の年平均成長率(CAGR)が5.3%に対し、オンライン系生保会社のCAGRは 105.9%を記録しました。また、損害保険業界における2007年度から2011年度における正味収入保険料のCAGRは-1.2%だったのに対し、オ ンライン系損保会社のCAGRは6.0%でした。オンライン保険が他チャネルに比べ、成長が早いことが上記の数値よりうかがえます。
オンライン保険が速い速度で成長している要因にはどのような点が挙げられるのでしょうか。本調査で明らかになった点は以下の通りです。
- わかりやすいネーミング
- シンプルな商品設計
- 低価格だが、質の高いサービス
- 自ら商品を比較し、選択できる
- ニーズにとことん合わせた商品の登場
「今後もオンラインチャネルが成長を維持するには、手軽さだけでなく、信頼感・安心感を与えられる環境づくりが必須条件となるでしょう」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、オンライン保険を取り扱っている保険会社の実例とともに、オンラインチャネルの成長要因についても詳しく分析しています。