2008年米国保険会社のCIO/CTO調査: プレッシャー、プライオリティおよびプラン
Abstract
セレントは米国保険会社のCIO/CTOを対象に5回目となる年次調査を行い、2008年のIT計画について調べました。
セレントの最新レポート「2008年米国保険会社のCIO/CTO調査:プレッシャー、プライオリティおよびプラン」は、2008年に向けた米国保険会社の行動、プロジェクト、優先課題に関する情報を提供するものです。 同レポートの目的は、①保険会社のCIO/CTOとそのスタッフに有効なベンチマークと戦略的なプランニングツールを提供する②サービス/ソリューション・プロバイダー向けに重要な市場情報を提供する―の2点です。
セレントは1年前に行ったCIO/CTO調査で、2007年は急速な変化ではなく従来トレンドの持続の年であると結論付けました。これに対し、2008年は、転換の年となる兆候がみられます。保険料収入の伸びには減速の兆しがみられ、IT部門の人員規模も同様の傾向をたどる見通しです。2007年末に米国経済が信用危機と景気後退懸念に直面したことで、閉塞感が増しています。しかし、セレントは2008年、最新のアプリケーションやソリューションへの投資が続くと予測します。成長が重要課題である状況は変わりませんが、この幾分弱気なマーケットの中での成長は、絶対的な成長というよりは、競合相手と比べたどれだけ伸びたか、という相対的な成長を意味することでしょう。また、IT投資は、新規顧客獲得に向けたプロジェクトに集中しています。」
「保険会社のCIOおよびCTOにとって、2008年最大の課題は、新規顧客獲得/引受け業務ソリューションに対する投資やコアシステムのアップグレードを行い、減速感と不透明感の強まる市場で自社の成長を維持することです」と、セレントのシニアアナリストでレポートの共同執筆者でもあるドナルド・ライトは述べています。
「背景には、SOAなど先進性の高いインフラへの移行を続けることによりコスト削減を図る動きがあります」と保険プラクティスのマネジング・ディレクターでレポート共同執筆者のクレイグ・ウェーバーは述べています。
全48ページのレポートには36図と3表が掲載されています。