バイサイド向けポートフォリオ分析/リスク管理ソリューション
Storm-Proofing for Growth and Resilience
Abstract
フロントオフィスの投資機能の再編、連携および統合をさらに進めるため、バリューチェーン上では次世代のポートフォリオ/リスク管理ソリューションの占める比重が高まりつつあります。
セレントの最新レポート「バイサイド向けポートフォリオ分析/リスク管理ソリューション」は、次世代のポートフォリオ/リスク管理システムの既存および新規機能に焦点を当てています。
アセットオーナー、アセットマネジャーおよびサービスプロバイダーは優れたリスク管理システムを導入することで、幅広い資産クラスを総合的に把握し、投資パフォーマンスとリスク特性の多様化と透明化を図ろうとしています。一方、投資業界はより高度な投資戦略を策定し、ダウンサイドリスクの抑制とリターンの向上を目指しています。
同時に、投資アプローチやポートフォリオの構築方法は変化しつつあり、それに伴いファンドマネジャーは一貫性のあるポートフォリオ構築とリスク管理の枠組みに基づく本格的なマルチアセットポートフォリオおよびリスク管理ソリューションへの移行に加え、複数の投資戦略(アクティブ、パッシブ、クオンツおよびこれらの組み合わせ)への対応を阻むオペレーション上の制約の解決を迫られるでしょう。
こうした状況を受け、ベンダーは投資およびリスク管理のバリューチェーンにおける機能に注力しています。フロントオフィスの投資機能やミドルオフィスおよび全社規模のリスク管理機能のさらなる再編、連携、統合を求める声が強まるなか、多くのベンダーが従来は手がけていなかった分野にも手を広げようとしています。投資運用会社も、フロントおよびミドルオフィスのリスク管理の一元化を目指してシステム統合を進めています。
「次世代のポートフォリオ/リスク管理ソリューションは、総合的なポートフォリオおよびリスク分析を提供するための高度でハイブリッドな能力を備えたものになるでしょう。変化のスピードは緩やかですが、最終的にバイサイドの投資およびリスク管理業務が経験するトレードオフは軽減されるはずです」と、セレン ト証券グループのリサーチディレクターでレポートを執筆したキュビラス・ディンは述べています。
本レポートは、ポートフォリオ/リスク管理の慣 行、システムおよび業務に関するシリーズの第二弾です。今回は、ベンダー12社とバイサイド向けポートフォリオ/リスク管理システムを取り上げ、セレント 独自のABCDベンダービューを使ってこれらを分析し、ランク付けしました。同ツールは、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの拡 充度―の4つの要素に基づく各ベンダーの市場ポジションを相対的に示したものです。
レポートで取り上げたベンダーは Axioma、Barclays POINT、DST Global Solutions、IBM Algorithmics、Misys Sophis、MSCI Barra/Riskmetrics、Northfield、Quantifi、S&P Capital IQ、ステートストリート、サンガードAPTおよびWilshire Associatesです。