欧州ウェルスマネジメント・テクノロジーベンダーの2009年ランキング
Abstract
(このレポートは2009年2月25日に"Ranking the European Vendors of Wealth Management Technology 2009"というタイトルで英文で発表しましたが、日本語版を2009年12月15日に発行しました。)
昨今の金融危機にもかかわらず、金融機関はウェルスマネジメント・テクノロジーへの投資を続けています。ただ、今後は金融機関がシステム投資により慎重になるのは確実とみられることから、ベンダーは自社の製品ラインを最新の顧客ニーズに合わせていくことが必要になるでしょう。
セレントの最新レポート「欧州ウェルスマネジメント・テクノロジーベンダーの2009年ランキング」は欧州ウェルスマネジメント市場の有力ベンダーについて詳しく調査し、それらを比較・格付けしています。レポートで取り上げたベンダーはAvaloq、Evolution AG、Distribution Technology、Finantix、Odyssey Financial Technologies、オラクル、SAGE SA、サンガード、Temenos Group AG、TechRules、トムソン・ロイターの10社です。公正な比較を行うため、これらのベンダーをフロントシステムとバックオフィスシステムの2つのグループに分けています。
出典:セレント
「ここ1年で金融機関はウェルスマネジメント・テクノロジーへの投資を控える姿勢を強めており、ベンダーは厳しい状況にさらされています。金融機関は競争力を維持するためのテクノロジー投資は続けていますが、その姿勢はより慎重になっています。こうした状況を受け、ベンダーは製品ラインの拡充や顧客主導によるアプローチを打ち出しています」とセレントのシニアアナリストでレポートを執筆したイザベラ・フォンセカは述べています。
レポートではまず、欧州ウェルスマネジメント市場の過去1年半〜2年間の動向と同市場に進出している主なベンダーの概要を明らかにしています。次に、各ベンダーの詳しい特徴を分析し、それぞれの強みと弱みを特定しています。また、各ソリューションの特性と機能を評価し、顧客数・導入オプション・サポート可能なスキームなどに基づいてベンダーを比較しています。最後にセレントのABCDベンダービューを使って各ベンダーを格付けし、ウェルスマネジメント・ソリューションの今後の見通しについて考察しています。
本レポートは13図と35表を含む全68ページで構成されています。