ビッグデータ活用ガイド:どこまで備えたらよいのか? 【全訳版】
Abstract
(このレポートは2013年2月18日に"Big Data: A Guide to Where You Should Be, Even If You Don’t Know Where You Are"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2013年6月25日に発行しました。)
データに関する能力別に、①傍観者②実験者③熟練者④革新者⑤科学者―の大きく5つの層に分類できる、とセレントは考えています。これにより貴組織全体の能力は現在どのレベルにあるか把握できるでしょう。しかし、それより重要なのは、どの程度の能力を備えるべきかという点なのです。
ビッグデータをめぐっては、様々な議論が繰り広げられています。金融機関がそうした騒ぎに惑わされることなく、その真価を見極めることは決して簡単ではありません。ビッグデータの活用はあちこちでさかんに聞かれ、この分野には新進気鋭のベンダーも数多く参入しています。しかし、金融機関がその恩恵を受けるためには、どのような分野にどのくらい投資すればよいのでしょうか。
セレントの最新レポート「ビッグデータ活用ガイド:どこまで備えたらよいのか?」は、組織がビッグデータに対する理解を深め、自らの既存の能力を見極め、さらにその能力を必要かつ望ましいレベルまで向上させるための簡単な手段や方法を示しています。
「ビッグデータは、IT関連の話題のうち現在最も熱い視線を集めているものの、その定義が明確でないテーマの1つといえるでしょう。ビッグデータは組織を一変させるほどの大きな力を持つという声があちこちから聞こえてきます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるボブ・メーラは述べています。
「我々は、全ての金融機関がビッグデータの分野で最先端を目指すべきだというつもりはありません。今回のレポートは、金融機関が戦略的にどの程度の投資を行うべきか、そしてその目標をどのように設定すべきかを提案するものです」と述べるのは、保険グループのシニアアナリストでレポートを共同執筆したクレイグ・ビーティーです。
「既存の能力がどのレベルであっても、各組織がより強力なツールやテクノロジーを達成可能な方法かつ適正なコストで導入し、それによって情報からより高い価値を引き出せるようになる方法はあるはずです」と、証券グループのシニアアナリストでレポートの共同執筆者であるビル・ファーンレイはコメントしています。
本レポートは28p、5図と8表で構成されています。