中国のクラウドファンディング市場：離陸直前【抄訳版】

（英文レポート"China’s Crowdfunding Market: Preparing for Takeoff"の重要部分を抽出し翻訳しました。）

中国のクラウドファンディング市場で2014年に調達された資金は計1億5千万ドルに上り、伸び率は年率換算で123%となっています。2025年には資金調達額が500億ドルに達すると予想されます。

現在、中国の中小企業では3兆ドルの資金が不足しています。クラウドファンディングの多くは、消費、主にスマート機器に関するもので、次に多いのが、映画や音楽といった大衆文化に関するものです。中国のクラウドファンディング・プラットフォームにみられる収益モデルは、手数料を免除して有望なプロジェクトを獲得し、広告、投資、付加価値サービスで収益を得る、というものです。クラウドファンディング業界のトップ5はJingdong Crowdfunding、Zhongchou.com、Taobao Crowdfunding、DemohourおよびDreamoreで、5社を合わせた市場シェアは60.8%に上ります。

「クラウドファンディング・プラットフォームの主な収益源は付加価値サービスであることから、今後も各社は投資/マーケティング/ビジネスをサポートするサービス等を進化させることに注力するとみられます」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストであるフア・ジャンは述べています。

本レポートでは、中国のクラウドファンディング市場の規模、ビジネスモデル、競争状況、規制について分析しています。

25p、10図と12表を含み、中国語版もあります。