2017/10/09
リモート・キャッシュ・キャプチャー・ソリューションを取り巻く環境が大きく変化するなか、小売業者を顧客に持つ全ての銀行は商品・サービス戦略を見直すべきでしょう。
Key research questions
- 電子決済が広がるなか、現金の位置づけは?
- リモート・キャッシュ・キャプチャー(RCC)とは何か?
- RCC導入の拡大要因とは?
Abstract
現金自動化の流れが銀行の支店や金庫といった領域を超え、小売業者に波及してからかなりの年月が経ちました。しかしこれまで、現金自動化テクノロジーの利用率は限定的でした。新たなソリューションの投入や、支店での取引を極力減らしたい銀行の思惑を背景に、リモート・キャッシュ・キャプチャー(RCC)は新たな展開を見せるでしょうか?
本レポートはRCCの入門書と言えるもので、RCC市場の大きな変化について詳しく説明します。セレントは今後、小売店の店頭における現金自動化ソリューションの導入が広がり、銀行やソリューションプロバイダーのビジネスチャンスが拡大すると見ています。特に銀行にとっては、現金輸送業の大手4社のソリューションに暫定的な与信(provisional credit)を供与するだけでなく、自らが主導するソリューションを立ち上げるチャンスが広がっています。