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2016年 北米の中規模銀行の勘定系システム

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2016/08/03

Abstract

本レポートは、北米の中規模銀行向けの勘定系システムについて取り上げています。

KEY RESEARCH QUESTIONS
1 勘定系システム市場に影響を及ぼすトレンドとは何か?

2

ソリューションを採用した顧客の数はそのソリューションの競争力を反映しているか?
3

単一の「最適な」勘定系システムは存在するか?

勘定系プラットフォームは銀行口座の動きを記録する集中システムであり、あらゆる金融機関にとってシステムの最も重要なコンポーネントです。これを入れ替えるか否かの判断は容易ではありません。勘定系システムの入れ替え作業は、飛行中の航空機のエンジンを取り換えるようなものだと言われてきました。コストが膨らみ、高いリスクを伴います。従って、最適なベンダーを選定することが重要になります。

市場の進化に加え、勘定系システムの使用年数が長くなっていることを受け、金融機関の多くは大規模なシステムの移行に着手しています。銀行は既存の勘定系システムが効率化の障害となっていることは理解しているものの、他のシステムを導入することで勘定系システムのばっ本的な刷新を先延ばしにしています。しかし、多くの金融機関は勘定系システムの入れ替えという困難な道を選ぶべき時期にさしかかっています。

本レポートは、北米を拠点とする金融テクノロジーサービスプロバイダーの「ビッグ3」が市場に投入している3つの主要勘定系システムを取り上げています。北米銀行をテーマとするレポートシリーズの第2弾で、今回は中規模銀行(リテール中心の銀行で預かり資産総額が10~20億ドルに相当)向けソリューションに焦点を当てています。第1弾ではコミュニティバンク向けのソリューション、第3弾では主に大手銀行(預かり資産総額が200億ドル超)に販売されているソリューションをそれぞれ取り上げます。

「意外かもしれませんが、『最適な』勘定系システムというものは存在しません。各プラットフォームには独自の長所と弱点がありますが、それぞれが特定の市場またはセグメントに対応するよう設計されるのが一般的です。異なるシステムの中から1つを選ぶにあたって決め手となるのは、その金融機関固有のニーズです」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆した ジム・オニールは述べています。

「ここ10年間でデジタル化が進み、販売チャネルが進化したことも、勘定系プラットフォームの負荷を増大させる要因です。既存の勘定系システムでは今日の進化した要件に対応しきれないと考える金融機関もあります」とアナリストでレポートを共同執筆したスティーブン・グリーアは話しています。

本レポートは74p、9図と79表を掲載しています。