RegTechは表舞台へ:サービスとしてのコンプライアンス【全訳版】
2016/02/20
Abstract
(このレポートは2016年2月に"RegTech Rising: Compliance as a Service" というタイトルで英文で発表されましたが、全訳版を2016年3月29日に発行しました。)
※ダウンロード:レポート(日本語)=全訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | フィンテックの流れの中でRegTechの方向性は? |
2 |
アクセラレータを構築する主な要素は? |
3 | 「3D Fintech Challenge」の最終候補の顔ぶれは? |
規制対応をめぐる金融機関の負担は増え続けており、既存の金融機関と規制当局の双方にとって重要な課題となっています。両者とも、テクノロジーを活用して規制関連プロセスを可能な限り自動化する必要に迫られています。
資本市場の主な特徴としてレバレッジ、不透明性、規模の巨大さ、スピードの速さ、システミックリスクなどが挙げられますが、こうした点から鑑みて同市場のフィンテックにおいてはRegTechが重要テーマになると言えるでしょう。
「データや分析結果を有効活用することでマクロおよびミクロプルーデンスによるリスク管理の強化が可能になり、規制関連プロセスの改善につながるとの認識が広がりつつあります。これを受け、金融行動監視機構(FCA)を中心とする規制当局がRegTechを後押しする動きが既に見え始めており、イノベーションやRegTechの普及を政策目標としていることが明確に示されています」と、セレントのシニア・アナリストでレポートを執筆したジョン・ドゥワイヤー は述べています。