2016年 イラストレーション・システムの未来予想図:北米編
Abstract
レポートでは、北米におけるイラストレーション・システムのプロバイダー9社のを取材し、ソリューションのデモやブリーフィングを基に、各社のソリューションを詳しく紹介しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 保険会社はイラストレーション・システムをどのように利用しているか? |
2 |
イラストレーション・システムの機能にはどのようなトレンドがみられるか? |
3 | どのベンダーが北米向けこのシステムを投入しているか? |
保険会社が導入している販売時点情報管理(POS)システムは進化し続けています。セレントが前回北米の同システムに関する調査を行った2012年以降、保険プロデューサーやエージェントが顧客に情報を提示するための機能はより強化されています。生命保険の販売過程ではイラストレーションの作成が必要で、法律でも義務づけられています。イラストレーション・システムの機能が充実したことで、同システムはもはや保険会社の商品ポートフォリオを提示するツールにとどまらず、保険プロデューサーのニーズを満たし、生命保険販売の拡大を促す上でのカギとなりつつあります。
ベンダーが手がけるイラストレーション・システムに見られる変化のうち、アウトプットの見やすさ、モバイルデバイスの利用、ユーザーレベルの設定、他のPOSツールとの完全統合などはごく一部にすぎません。これまでは様々なPOSツール(ニーズ分析、最先端の販売サポート、適格性、イラストレーション、電子申請など)が混在していましたが、今はこれらを1つのベンダーのシステムで管理できるようになっています。
イラストレーション・システムを自社開発し利用する保険会社は依然として存在しますが、新システムへの投資を検討しているならば、最先端のイラストレーションを迅速かつ経済的に作成できるコア機能とツールを備えたベンダーシステムは選択肢として有望でしょう。
「今回のレポートで取り上げたベンダーは、エージェント向けPOS製品の切り札としてイラストレーション・システムを進化させてきました。最新のイラストレーション・システムは数字を高速処理するだけでなく、エージェントが顧客に保険商品を提示する際に有効な図表や対照表なども提供できるようになっています」とセレントの北米地域生命保険プラクティスのシニア・アナリスト、コリーン・リスクは述べています。
「今回の調査では、既存のイラストレーション・システムの更新または入れ替えを検討している保険会社の関心分野を詳しく分析しました。検討対象とするシステムを絞り込む上でお役に立てば幸いです」とアナリストのカレン・モンクスは話しています。