SOCIETE GENERALE:法務部に眠る価値の源泉
セレント・モデルバンク・アワード2023 デジタルトランスフォーメーション部門 受賞企業
Abstract
フロントオフィスに重点を置いたテクノロジートランスフォーメーションへの取り組みは、プロジェクトの資金提供者から最も注目される傾向にある。そして結局のところ、それらが顧客と売り上げに直接影響を与えている。しかしながらミドルオフィスには多くの重要な機会が存在しており、Societe Generaleが継続的に行っている法務部門の変革に向けた取り組みは、業務効率、コスト回避、リスク緩和も重要な価値の源泉であることを物語っている。その一方で多くの銀行は、意欲的なチームが、価値を引き出すという困難で地味な仕事をしてくれるのを待っているにすぎない。
デジタルトランスフォーメーションは銀行内のあらゆるところで眠っていた価値を引き出すことができる
Societe Generale は、法務部門の監査中に多くの改善機会を見出した。懸念事項に個別に対処するというよりも、欧州バンキング部門で最もデジタル化された法務部門になれるチャンスと捉えたのである。5年前に始まったプロジェクトを進める中で、当初指摘された問題と不満に対処し、デジタル化された世界で法務チームが成長していくための基礎を築いていった。
変更管理の本質は変わらない:経営陣による支援と綿密な準備
このデジタルトランスフォーメーションは1,000人の弁護士だけでなく内部の利害関係者にも影響を与える大規模な変更管理の取り組みであったが、これが成功したのは、トップの弁護士が直接関与していたこと、そして、チームがプロジェクト開始前にすべての利害関係者の視点を体系的に収集すべく徹底的に取り組み、プロジェクト中も彼らの意見を聞き続けたことによる。
小さく始めて最初の成功を基盤に
チームは、まったく新しいシステムやプロセスを導入することは自分たちの範囲外であることを悟った。そこで主な問題点を把握し、実用最小限の製品を開発し、これを繰り返し、長い時間をかけて部門全体にデジタルトランスフォーメーションが行きわたるまで積上げ、明らかな成功を築いていった。
Societe Generale は、セレント・モデルバンク・アワード2023デジタルトランスフォーメーション部門の受賞にふさわしい企業である。