2016年 モデルバンク パート4:コーポレートペイメントとインフラ現代化
Abstract
9年目となったセレントのモデルバンク調査は、バンキングにおけるテクノロジーの有効利用に焦点を当て、テクノロジー利用のベストプラクティスを実践している事例を分析し、次の3つの質問への答えを示します。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 銀行のあらゆる業務プロセスを最新のテクノロジーで最適化したら、どうなるか? |
2 |
銀行ITプロジェクトのベストプラクティスとその成果は? |
3 | 受賞プロジェクトから何を学べるか? |
セレントは毎年、銀行におけるテクノロジー活用に関する5~8つのテーマごとに、テクノロジープロジェクトを募集し、数多くの応募プロジェクトの中から各カテゴリー最大4行にモデルバンク・アワードを授与しています。
2016年は7つのカテゴリーでプロジェクトを募集し、18のプロジェクトにアワードを授与しました。7本のモデルバンクレポートで、各カテゴリーの受賞プロジェクトに関するケーススタディを紹介します。
- デジタルバンキング
- オムニチャネル・バンキング
- デジタルペイメントとカード
- コーポレートペイメントとインフラ現代化
- キャッシュマネジメントとトレードファイナンス
- セキュリティー、不正行為、リスク管理
- レガシー/エコシステム・トランスフォーメーション
パート4では、法人向け決済およびインフラの現代化に関してモデルバンク・アワードを受賞したプロジェクトを取り上げます。
- 中国銀行:グローバル統一決済プラットフォーム
- CBW:Infrastructure Service Extension
決済をめぐる活発な動きは個人向け決済の分野に限られていると思われがちですが、実際のところ、法人向け分野でも多数の応募プロジェクトがありました。忘れてならないのは、決済といえば主に企業間の資金の流れを意味するという考えもあることです。通常、市場で行われている決済件数の75%近くは企業間で、モデルバンクのこの部門には多数の銀行から応募があり、競争が激しくなったことも驚くには当たりません。
「銀行の種類や規模にかかわらず、決済は全てに共通する業務です。革新的なプロジェクトを推進する上で銀行の種類や規模は関係ない、ということが今年の受賞プロジェクトからよくわかります。決済とは連携と標準の上に成り立っている業界ですが、ひとつの銀行だけで変革を実現することも十分に可能なのです」とセレント銀行プラクティスのシニア・アナリストでレポートの著者であるガレス・ロッジは述べています。
2015 年末までに応募があったプロジェクトから、セレント銀行チームがビジネス成果、イノベーションのレベル、テクノロジーまたは実装の卓越性に基づいて分析 し、受賞プロジェクトを選定しました。各レポート内でビジネスドライバー、ソリューション、成功指標、今後の計画など、詳しく紹介しています。
本レポートは28p、2つのアワード受賞プロジェクトのケーススタディを紹介し、5表と5図で構成されています。