欧州ウェルスマネジメントの勘定系システムベンダー評価
2017/02/01
Abstract
規制強化、不安定な政情/市況、顧客基盤の変化、デジタル・ディスラプションなどを背景に、欧州のウェルスマネジメント業界は進化を続けています。
ベンダーは助言プロセスの部分的な自動化を進める一方、ウェルスマネジャーがコスト削減、リスク管理、顧客のセグメント化をより効率的に実現できるようサポートしています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 欧州ウェルスマネジメント市場の主力勘定系システムベンダーは? |
2 |
主要分野で有力ベンダーを比較すると? |
3 | 勘定系システムベンダーの勢力図は今後どうなるか? |
本レポートは欧州のウェルスマネジメント市場の有力ベンダーに関するレポートの第3弾で、勘定系システムのベンダーに焦点を当てています。ここで取り上げたベンダーはAvaloq、ERI Bancaire、SopraおよびTemenosです。Infosys、オラクルおよびSunGard/FISは今回の調査に参加していません。
「今後プラットフォームの強化が期待される分野はデータ分析、顧客管理(CRM)、サーバーセキュリティー、資産運用計画、マルチチャネルでのユーザー経験、規制遵守、自律型機能などです」と、ウェルスマネジメント・プラクティスのアナリストでレポートを執筆した アシュレイ・グローバーマンは述べています。
勘定系システムのベンダーは、プライベート/リテールバンキングを手掛ける銀行向けにウェルスマネジメント部門のフロント/ミドル/バックオフィス業務とプロセスをサポートするインフラの提供に注力しています。
レポートではセレント独自の「ABCDベンダービュー」を使ってベンダーを評価しています。これは①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤(顧客数)④顧客サービスの拡充度―のカテゴリー別に各ベンダーの相対的なポジションをXY座標上で一覧できるよう示すものです。