2008年欧州保険会社のCIO調査: プレッシャー,プライオリティ,プロジェクト, プラン
Abstract
セレントは欧州保険会社のIT幹部を対象に第二回目の年次CIO調査を実施し、今年のIT投資計画について分析しました。
サブプライムローン問題をめぐる混乱が沈静化するのに伴い、保険会社は2008年もこれまで通りの分野にIT予算を振り向けると思われます。保険会社はレガシーシステムが抱える問題を解決し、顧客と代理店の利便性を全体に向上させる必要になおも迫られているからです。セレントの最新レポート「2008年欧州保険会社のCIO調査:プレッシャー、プライオリティ、プロジェクト、プラン」は、2008年に向けた欧州保険会社の取り組み、プロジェクト、課題や優先順位に関する情報を提供します。
保険会社は2008年も新規のアプリケーションやソリューションへの投資を続けるでしょう。保険業界では、テクノロジー革新を通じて価値の創造を実現し、その後の持続的な投資を可能とした例が多くみられます。ただ、今年は経済全体の動向に注視する傾向も強まりそうです。
「保険会社のCIOは引き続き業務の合理化に注力し、既存のコアシステムが抱える問題の解決に向けた強い意志を示しています。ここ数年、保険業界は全般に業績が好調だったこともあってIT上の重要課題の解決に必要な資金を供えており、その機運も盛り上がっています。2008年は社内システムの整備がテーマとなるでしょう」とセレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポート執筆者のキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
特に新規顧客獲得に関して、システム統合を容易にするためのWebサービスやSOAへの投資が続き、また、コアシステムのリプレースにおいては、確かなビジネス上の根拠に基づいてプロジェクトを策定することが重要だということが今回の調査から明らかになりました。ベンダーも同様の課題に直面しています。
41ページから成るレポートは、IT予算の詳細な内訳、人員計画・比率など幅広い分野を網羅するもので、調査結果を分析した29の図表も掲載されています。