北米における生命/年金保険の新規契約および引受けシステム
Life, Health, and Annuity ABCD Vendor View
Abstract
昨今の景気悪化を受けて生命保険の申し込み件数は減少傾向にありますが、保険会社は新規案件のストレート・スルー・プロセッシング(STP)を推進しており、新規契約や引受け業務自動化への関心は衰えていません。
保険会社は、新規契約および引受け業務の自動化を進めることで、1契約当たりのコスト削減や利益率の向上が図ろうとしています。成長、サービス向上、販売拡大といった責務を果たし、契約1件当たりのコストを削減するためには、こうしたプロジェクトが不可欠となるでしょう。
セレントの最新レポート「北米における生命・年金保険の新規契約および引受けシステム」 は、北米で現在入手可能な新規契約および自動引受けシステムについて調査しています。レポートでは生命・年金保険商品向けの15のシステムを取り上げ、それらを手がけるベンダーのうち6社については詳しい特徴を、4社については一部の特徴を明らかにしています。また、5つの再保険ソリューションも紹介しています。
現在投入されている新規契約および引受けシステムは構造化されたデータの取り込み、リスクの優先順位付けと引受け要件の特定、バックオフィス手続きの実行、最終データの分析を可能にする機能を備えています。こうした機能によって、保険会社は従来バックオフィスで処理されていた手続きの一部をフロントオフィスに移行することでコストを削減できる上、申請者の特徴を把握することで商品の内容や価格を改善し、利益率を上げることが可能になります。
「販売環境が厳しくなる中、保険会社は1契約当たりのコストを改善する方法を模索しています。手続きの簡略化や自動化によるコスト構造の見直しや販売手続きの迅速化が進み、その目標は達成されつつあります。新規契約および引受けの自動化システムを導入することで、保険会社は新規契約獲得に係るコストの削減が可能になります。長期的には、そうしたコストの削減に加え、引受け手続きの短縮にもつながるでしょう。システム導入によって引受け業務の担当者には時間的な余裕が生まれ、より複雑な案件の処理に集中することができます」と、セレント保険グループのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。
レポートでは各システムの機能を説明し、新規契約および自動引受けシステムの市場トレンドを明らかにしています。セレント独自のベンダー比較ツール「ABCD分析」を使い、システムプロバイダー6社について分析しています。同ツールは①テクノロジーの先進性と柔軟性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの充実度―の4つの要素ごとにベンダーの相対的位置を図表化したものです。このほか、新興ソリューションや再保険ソリューションに関する情報も提供しています。本レポートで取り上げたベンダーはアクセンチュア、CSC、Ebix、 Reinsurance Group of America (RGA)、Resonant Technologies、StoneRiver、FAST Systems、MajescoMastek、STEP Solutions、Tata Consultancy Systems (TCS)、Hannover Re、Munich Re、SCORおよびSwiss Reです。
本レポートは、生命保険会社のストレート・スルー・プロセッシングに関するレポートの第2弾です。第1弾として2012年11月に「オンライン申請/証書発行の導入効果:北米の生命・年金保険 」を発行しました。
本レポートは132ページ、10図と77表で構成されています。