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2012年 世界の勘定系システムベンダーランキング

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2012/03/07

Abstract


勘定系システムは金融機関の中核を成すものです。銀行にとって、業務処理、生産性、収益性を向上するためには専門システムの導入は不可欠です。

新興国をはじめ世界中で銀行システムの開発が進むなか、そうした動きをチャンスとみる大手ベンダーの間で勘定システムをめぐる競争が激化しています。この分野では、金融危機の混乱が続いたここ2~3年の間にベンダーの再編が進み、世界中の支店や子会社で共通に使える標準化された勘定系プラットフォームへの需要が高まっています。

セレントの最新レポート「2012年 世界の勘定系システムベンダーランキング」は2010年7月から11年6月までの1年間にベンダーが獲得した勘定系システム導入案件の数を調べ、その詳細を明らかにしています。当該期間中の成約案件を独自の方法で得点化し、ベンダーをランク付けしました。セレントの「勘定系メジャーリーグ表」は、成約件数の数ではなく契約金額に基づいて勘定系システムベンダーの実績を評価しています。

「全体として、ベンダーが獲得した勘定系システムの導入案件の総数は2010年に行った前回調査に比べて減少しています。北米や西欧などの先進国市場ではシステムの入れ替えが全般に減少しているのに対し、アジア、中南米、東欧などの新興国では国によって段階に差はあるものの銀行システムの更新が進んでいます」と、セレント銀行グループのアナリストでレポート共同執筆者のステファン・グリーアは述べています。

「単にベンダーの売上高を比較したリストでは、取引先銀行の規模や実装範囲が考慮されていません。同じ20行の導入案件を獲得したといっても、それら銀行の預かり資産が2億ドルである場合と5,000万ドルである場合とでは全く意味が異なります。セレントのメジャーリーグ表には、こうした複雑な要素が反映されています」と、銀行グループのシニアバイスプレジデントでレポート共同執筆者のバート・ナーターは述べています。