3つの勘定系システムを1つに統合:MKB銀行の成功例
2007/07/10
バート・ナーター
Abstract
(このレポートは2007年7月10日に"Three Cores in One:Core Consolidation at MKB Bank"というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2007年12月18日に発行しました。)
MKB銀行は、3つの勘定系システムを1つの最新システムに統合することにより、一部の事業部門で業務効率を2倍に向上させました。
ハンガリーで第3位の規模を持つMKB銀行は、3つの異なる勘定系システムを単一の最新システムに統合する計画を打ち出しました。新しい勘定系システム「Globus」を導入したことで、業務効率が2倍に向上し、状況の変化に迅速に対応できるようになりました。セレントの最新レポート「3つの勘定系システムを1つに統合:MKB銀行の成功例」では、同行の成功を検証します。
ハンガリーでは2006年7月に受取利息を課税対象とする法律が可決され、これにより金融機関は源泉徴収した所得税分20%を毎月納付することが義務付けられました。同法律は同年9月1日付の施行が予定され、MKB銀行は、施行までわずか2ヵ月という短期間に早急にシステムを更新し、新規制に対応することを余儀なくされました。同行は新システム「Globus」を導入し、従来の勘定系システムでは対応不可能と思われた新規制への準拠を期間内に成功させました。
「最新の勘定系システムは、効率性と柔軟性に優れています。また同行は、ユーロへの換算が簡単にできる国際的なシステムも必要としていました」と、レポート執筆者、セレント銀行プラクティスのシニアアナリストのバート・ナーターは述べています。