英国のB2Bロボアドバイザーの展望:Robo in a Box
2017/04/16
Abstract
B2B(企業間)ロボアドバイスプラットフォーム、中でも「Robo in a box」ソリューションの登場は、英国における投資アドバイスの提供方法を一新しつつあります。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 英国のロボアドバイス市場の現状は? |
2 |
B2B向けロボアドバイスモデルはどの投資家にとって最適か? |
3 | B2B向けロボアドバイスモデルは今後どのように進化するか? |
B2B向けロバアドバイスプラットフォーム、中でもAPIを通じた「Robo in a box」ソリューションは、英国における投資アドバイスの提供方法を一新しつつあります。
英国のD2C(顧客に直接提供)向けロボアドバイス市場への参入者は多いものの、B2Bや「ハイブリッド」型のアプローチで顧客にアドバイスを提供する手法はようやく導入開始されたところです。B2Bロボアドバイスは、若年層の顧客や多額の資産を相続する可能性の低い人たちにサービスを提供する方法です。大規模な組織全体のデータを統合する作業の煩雑さは残るものの、金融機関が社外に顧客データを蓄積することへの抵抗感を取り除くことが依然として大きな課題になっています。
「英国の投資アドバイザーの全てが業務拡大を求めている訳ではありませんが、既存の枠を超えることに意欲的なアドバイザーは、B2Bロボアドバイスを将来世代の顧客を獲得する手法と捉えています。」
「D2C向けロボはアドバイスをハードコード化する必要があるのに対し、B2Bモデルは簡単なアーキテクチャを基盤にしているため(オンザフライ方式のコーディング)、顧客ニーズや市況の変化に応じて柔軟にサービスを提供する最適な方法と言えるでしょう」とウェルスマネジメント・プラクティスのシニア・アナリスト、ウィル・トラウトは述べています。