2015年 ウェルスマネジメントのトレンド【抄訳版】
Abstract
(このレポートは2015年9月11日に" Wealth Management Trends 2015" というタイトルで英文で発表されましたが、全訳版を2016年3月22日に発行しました。)
※ダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版PDF、(英語)=原文レポートPDF
セレントは、ウェルスマネジャー/ベンダーが長期的な成長を達成できる体制を整えるにあたり、乗り遅れている/取り逃がしているビジネスチャンスはないか調査しました。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ウェルスマネジメントをめぐる主要トレンドとは? |
2 |
トレンドを①ディスラプションにつながる可能性②テクノロジーの成熟度③普及度―に基づいてランク付けするとどうなるか? |
3 | ウェルスマネジャーがディスラプションが起きそうな動きについていけていないのはどの分野か? |
本レポートは過去1年間の市場およびテクノロジーのトレンドのうち、 ウェルスマネジメントと最も関連性が高く、今後も短・中期的に継続するとみられる動きを取り上げています。
- ウェルスマネジメントビジネスの再編
- 現在進行しているアドバイザー主導モデルの崩壊
- 次世代顧客の台頭
- デジタル化およびチャネル拡大
- プラットフォーム統合とミドル/バックオフィスの改善による効率化
- アドバイザーおよびエンドユーザー向けツールへの注力
- コストの相互負担
「ウェルスマネジャーは安定した報酬の確保を目指してビジネスの再編を進め、新たな販売モデルおよびチャネルを導入してサービスの拡充を図っています」とセレントのウェルスマネジメントプラクティスのリサーチディレクターで、今回のレポートを共同執筆した イザベラ・フォンセカは述べています。
「コア顧客層の変化、顧客の期待の変化、パッシブ投資の採用、規制強化といった動きを受け、市場の細分化が進んでいます。さらに、デジタルテクノロジーの進化によってコラボレーションツール、レポーティング、アカウントアグリゲーションが可能になり、どのような金融機関であっても、オムニチャネルで、低コストかつ柔軟なサービスの提供を期待するようになっています 」とシニアアナリストでレポートの共著者である ウィル・トラウトは指摘しています。
レポートでは、①ディスラプションにつながる可能性②テクノロジーの成熟度③普及度のという3つの観点からトレンドとテクノロジーをランク付けするという、これまで業界ではなかった独自の分析を行っています。
「最もディスラプティブなテクノロジーのいくつかは、成熟度や普及度といった点でなお評価が低い一方、広く普及しているテクノロジーやサービスは既存のサービスや販売モデルを補完するものが多くなっています」とアナリストでレポート共著者であるアシュレイ・グローバーマンは述べています。