アジアにおける生命保険のeビジネス:トレンドとベストプラクティス
Trends and Best Practices
Abstract
アジアの先駆的な保険会社は約10年前からインターネットを販売チャネルとして利用してきましたが、このチャネルを通じた保険料収入が全体に占める割合はなお極めて低水準にとどまっています。
セレントの最新レポート「アジアにおける生命保険のeビジネス:トレンドとベストプラクティス」はアジアにおける生命保険のeビジネスの拡大状況を明らかにし、オンライン販売のベストプラクティスを紹介しています。具体的には、オンライン保険サイトにおける動画の活用方法、コンテンツの質と読みやすさの向上、複数のコミュニケーション手段の活用、ユーザーの使い勝手の向上、体系化されたウェブサイトの作成などです。また、アジアの保険業界におけるeビジネス拡大の理由を検証し、その原動力を分析するほか、今後5年間の市場の成長見通しを示しています。
保険会社のウェブサイトの機能は単に商品を直販するためのものではなく、販売促進ツールとして、さらにはリード創出のためにも使われています。保険会社のウェブサイトは顧客およびエージェント向けサービスの基盤であり、既存チャネルの販売の質やストレート・スルー・プロセッシングの向上にも役立っています。
本レポートでは、オンラインを通じた新規購入手続きを検証しています。
「通常のオンライン購入手続きは、まず保険料の計算から始まります。自動車保険や旅行保険はそれで問題ありませんが、生命保険の場合はそれだけでは十分とはいえません。生命保険の販売では、コンセプトの説明やニーズの分析が非常に重要になるからです」と、セレントのアジア金融サービスグループのシニアアナリストでレポートを執筆したウェンリ・ユアンは述べています。
レポートでは、アジアにおけるインターネット利用者の拡大、モバイルブロードバンド加入、スマートフォンやタブレット利用者などの状況を分析しています。また、生命保険のeビジネス市場の拡大やオンライン商品のトレンドを明らかにした上で、生命保険商品のオンライン販売手続きの重要ポイントを指摘し、ベストプラクティスを紹介するほか、オンライン販売の向上を目指す生命保険会社への提言を示しています。
本レポートは36p、23図と7表で構成されています。