キャピタルマーケッツ・アプリケーション・スタックの展望
2021/02/24
ローコード/ノーコードによる2030年への道のり
Abstract
キャピタルマーケッツに関して、アプリケーション開発プロセスの転換が進んでいる。背景には、ビジネスの評価を容易にするために、異種のテクノロジーとアプリケーションスタックに対する需要が高まっていることがある。現在、企業にとって最大のチャンスは、データ、デジタル需要およびコスト圧力が爆発的に増大している時代に、複雑なテクノロジーとアプリスタックを構築、購入、結合する方法を再考することにある。
テクノロジーは今日のキャピタルマーケッツにおいて重要な部分を占めており、新たなビジネス機能への需要がアプリケーション開発プロセスの大半を限界まで押し上げている。目的に応じて構築されたキャピタルマーケッツ・プラットフォームは、様々なデータ、アプリケーションおよびテクノロジーの構築、購入、バインディングにおいて、スピード、アジリティおよび自動化を提供すると同時に、様々なタイプのビジネスユーザーや開発ユーザーをもたらす。
2030年のキャピタルマーケッツの定義は、データ、テクノロジー、サービスを融合し、大半が取引である今日のビジネスの性質を超えた拡張可能なサービスを創出するということであろう。
キャピタルマーケッツにおけるローコード/ノーコードには様々な形がある。これらは、各領域の専門技術とパフォーマンスに加え、主要なデータ、ベンダーおよびメッセージング・インフラへの適切な接続性を備えることになる。これにより、開発者や他のビジネスユーザーによる迅速な展開が可能になり、トレーダー、コンプライアンス、リスクの各部門および経営幹部は必要なインサイトを任意のスピードで入手することができる。