新たなワークオーダー: COVID-19の時代におけるウェルスマネジャーのビジネスチャンス
2020/05/28
Abstract
今年3月には好調を維持していた米国の景気はわずか数日のうちに勢いを失い、10年間続いた強気相場は終焉を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて金融市況が落ち込むなか、ウェルスマネジャーの関心は「収益」から「生き残り」に移っている。銀行、証券会社、保険会社がサイバーセキュリティや社内外のコミュニケーション(金融当局を含む)といった制御機能の強化に乗り出す一方、企業の設備投資は急遽先送りされた。多くの企業は給与の支払いや雇用の凍結を発表し、コスト削減圧力は業界の下請け企業やコンサルタント会社に波及しつつある。
コロナ危機が発生してから3ヵ月が経過した今も、非常に不確実な状況は続いている。はっきりしているのは、パンデミックの結果、我々の私生活と仕事の両面を形成する基本的な要素が変わり、もう後戻りできないという点である。ロックダウンを機に、企業内のあらゆるレベルでデジタル化のラーニングカーブが急上昇している。スタッフからCEOに至るあらゆる社員がテレワークへの移行を強いられたことで、通常なら数年かかる過程が数ヵ月に圧縮された格好だ。こうした流れを巻き戻すことは難しく、生産性の大幅な向上を促すことは必至で、ウェルスマネジャーにとっても絶好のチャンスとなろう。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)