セレント・モデルバンク・アワード2020受賞企業:NatWest:量子コンピューティングへの準備は万端
2020/04/15
セレント・モデルバンク・アワード2020イノベーション・フロンティア部門 受賞企業 (パート1)
Abstract
セレント・モデルバンク・アワードのイノベーション・フロンティア部門は、イノベーションに取り組み、テスト段階にある優れたテクノロジーにも積極的に投資し、実験する意欲のある金融機関を選出する。NatWestが2020年に打ち出した2つのプロジェクトである「Quantum-Computing-as-a-Service (QCaaS)」と「Payit」は、まさにこうしたイノベーションへの取り組みを示すものであった。
ここでは受賞プロジェクトのケーススタディの第1弾として、「QCaaS」プロジェクトについて取り上げる。もう1つの「Payit」プロジェクトについては、「NatWest: Innovating in Payments via Open Banking」と題する第2弾のレポートで紹介する。
NatWestは、社内に「Quantum-Computing-as-a-Service (QCaaS)」の機能を構築する第一段階を完了させた。その結果、最も複雑で解決に時間がかかり、コストも嵩むビジネス課題に対処するにあたり、従来の計算手法の代わりに量子コンピューティングを使った場合の実行可能性と潜在的利益を試験的に検証できるようになった。同行は量子ソフトウェア/ハードウェアによる開発ノウハウと、量子コンピューティングを使ってビジネス課題を見直した上で最適化する能力の両方を備えており、量子コンピューターの機能がよりアクセスしやすくなり、商用化が実現可能になればその強みを発揮できるだろう。
(詳しい情報は、セレント 北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)