自社開発か購入か:保険会社向けシステムの現状
2011/10/11
An Update from the Insurance System Landscape
Abstract
ITベンダーが提供する保険会社向けの最新システムやカスタマイズサービスは、飛躍的に進化しています。しかし、保険会社が中核業務のシステムを導入する際には、自社開発をするか既存製品を購入するかはいまだに重要な戦略上の決定事項として論点となっています。
セレントの最新レポート「自社開発か購入か:保険会社向けシステムの現状」は、保険会社がシステム入替にあたってどのような方法を選好するかを調査し、その結果を検証しています。
「保険会社が基幹業務のバックエンドシステムを選択する場合、自社開発するか既製品を購入するかはケースバイケースで、すなわち、対象となる業務内容によっていずれを選ぶか決定しているようです」と、セレント保険グループのアナリストでレポートの共同執筆者のクレイグ・ビーティーは述べています。
「長期的に見れば、リスク選好度と短期的メリットの両方を考慮するのが最適なアプローチといえるでしょう。保険会社は現在レガシーシステムの更新を進めており、最終的にはシステム分離の方向に移行しています」とシニアナリストでレポートの共同執筆者であるニコラス・ミシェロッドは述べています。
レポートでは、保険会社による過去の意思決定の分析、既存システムの状況把握、将来の動向予測の3つの点に基づき、様々なシステムについて保険会社が自社開発または購入のいずれを望んでいるか調査しています。