投資サービスデータ市場の構造
2008/06/09
マイーズ・ハバル
Abstract
投資サービスデータはかつて金融データ市場の中では魅力のないセグメントでしたが、今では多くの金融機関の経営陣の注目を集めています。
取引やサービスの裏付けとなるデータなしに投資を行うことは、想像し難いものです。証券業界の進化と成長の直接の要因は、市場参加者の間に投資データが普 及したことでしょう。実際、市場の効率性は自由で利用可能なデータをもとに予測されます。情報技術は、データの普及とアクセシビリティを実現させるものに ほかなりません。
フロントオフィス向けのコンテンツ市場(マーケット/価格データ)と異なり、ミドル/バックオフィス向けデータの市場(投資サービスデータ)は長い間見過 ごされ、補助的なものと考えられてきました。しかし、市場ではこうした認識が徐々に変わりつつあり、特に昨今の展開を受けてセレントでは2007年半ばに この分野を重要なリサーチテーマに位置づけました。
セレントの最新レポート「投資サービスデータ市場の構造」は以下の点を明らかにすべく、市場参加者を5つのセグメントに分け、その観点から市場構造を分析しました。
- この経済モデルと市場参加者の関係を支配する動きについて把握する。
(配信業者、再配信業者、エンドユーザーの)経営陣がこれらのデータを入手する際の意思決定プロセスを検証する。)
「エンドユーザーによる投資サービスデータの入手は、 重大かつ複雑な意思決定に基づいて行われます。これらのデータの質と完全性は、市場データのレイテンシおよび質と同じくらい重要です。これらのデータ入手 を担当するミドル/バックオフィスの幹部は、データの選択により注意深くなり、要求をより厳格化し、又その影響力を強めてきています」とセレント証券プラ クティスのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるマイーズ・ハバルは述べています。
本レポートは2図と4表を含む全42ページで構成されています。