北米・中南米におけるリテール投資家市場の規模
Abstract
リテール投資家市場を分析するレポートの第1弾として、ウェルス・マネジメントの ソリューションプロバイダーが目下重点を置くべき北米・中南米の3つの国(米国、ブラジル、チリ、メキシコ)を取り上げ、経済の健全性、規制の動向、リテール投資家市場、およびウェルス・マネジメント市場がどの程度成熟し、進化しているかを分析します。
本レポートは、同地域のリテール投資家市場について理解を深め、自社の戦略計画に生かしていただくことを目的としています。
「リテール投資家向けウェルス・マネージャーやサービスプロバイダーにとってブラジル、チリ、メキシコ、および米国はチャンスのある地域と言えます。市場参入の際には、各国を個別に検討し、現地のパートナーとの提携も考慮すべきでしょう」と、セレントのウェルス・マネジメントグループのリサーチディレクターであり本レポートの共同著者であるイサベラ・フォンセカは述べています。
この地域のリテール市場は、各国の経済状況、金融市場の進化の程度、投資商品および投資教育へのアクセス、投資知識経験、文化的な傾向などの点でかなりの相違があります。また、投資家の金融市場に対する姿勢や金融危機後の規制改革などもこの市場にの規模に影響を与えています。
「金融危機が個人資産に与えた影響は国によって異なりますが、全体として投資家は危機による損失を回収しようと引き続き努めており、世界的に景気回復が続く中、それは今後も変わらないでしょう。全体として顧客セグメントに関わらずバランスの取れた成長を遂げています」と、セレントのウェルス・マネジメントグループのアナリストであり本レポートの共同著者であるアシュレー・グローバーマンは述べています。
本シリーズのレポートとして他に「欧州におけるリテール投資家市場の規模」および「アジアにおけるリテール投資家市場の規模」があります。