保険新契約引受業務のデジタル化: STPのケーススタディ集
2018/05/18
Key research questions
- 保険会社は新契約引受業務のデジタル化にどう取り組んでいるか?
- STPがもたらすメリットとは?
- STPを有効活用している保険会社とは?
Abstract
最新のデジタルテクノロジーを活用することで、保険会社はコスト削減や、引受プロセスの改善、そして顧客満足度の向上といったメリットを享受しています。本レポートでは、ペーパーベースからデジタルへの転換に成功したケーススタディを通じ、STPの利点を考察します。
ビジネスモデルのディスラプション(破壊)とテクノロジーの進化に象徴される今日、デジタルトランスフォーメーションは保険会社が避けて通れないものになりました。保険会社における自動化というと、少し前までは、各部門がそれぞれの個別業務を自動化する、という縦割りかつ限定的なもので、短期的なメリットを追求するものでした。しかしながら、今日保険会社が取り組んでもうとしているのは、個別業務の自動化というレベルを超え、事業目標の達成を目標としたデジタル戦略の構築です。こうした取り組みの中で、保険会社が最初に着目するのが、事業コストの削減です。新契約の引受業務において、ヒトの手の介在をなくそうとすると、テクノロジーとデータをこれまでと違った形で活用し、STP(ストレート・スルー・プロセッシング)を実現せねばなりません。