中小企業向けオンラインバンキング・ソリューション・ベンダーの評価:中小規模銀行および信用組合用ソリューション
2010/12/06
ジェイコブ・イエーガー Jegher
Abstract
中小企業向けオンラインバンキング市場は、現在、混乱状態にあります。銀行は、中小企業向けに投入するオンラインバンキング・ソリューションとして、個人顧客向けオンラインソリューション、中小企業専用のソリューション、あるいは企業向けキャッシュマネジメントソリューションのいずれを選択すべきかいまだ結論を出せずにいます。
現行の中小企業向けソリューションは、個人顧客向けの機能とキャッシュマネジメント機能を組み合わせたものがほとんどです。それらのレイアウト、ナビゲーション、画面表示の印象は、多くが1990年代後半のシステムを彷彿とさせるものです。オンラインバンキングは遅れを取り戻す必要があり、対応すべき領域はなお多く残っています。
「中小企業向けオンラインバンキング・ソリューションのユーザーの多くは、これを個人顧客向けソリューション上で動作しているのが現状です。そのため、当然ながら、中小企業のニーズは十分に満たされていません。中小企業側は、機能、有用性、金融サービスの使いやすさを包括的に備えたオーダーメイドのソリューションを求めています」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポート執筆者のジェイコブ・イエーガーは述べています。
このレポートは15図と10表を含む56ページで構成されています。