カード管理および取引処理システムベンダー:パート1:ベンダー概要
Abstract
セレントは、カード処理および取引処理システムを手掛けるベンダーおよびサービスプロバイダーの動向を把握するため、詳しい調査を実施しました。過去にもこの分野のテクノロジーを紹介し、市場トレンドについて取り上げたレポートを発行してきましたが、今回はベンダーに焦点を当てています。
カード管理および取引処理システムとその機能に対するニーズは拡大傾向が続いています。こうしたシステムの機能の開発やアップグレードを目指している銀行およびその他の金融機関の関心は、「どのような選択肢があるのか。いかに課題を解決すべきか。どのベンダーに依頼すべきか」といった点に集まっています。
本レポートは以下の3つの疑問に対する答えを示しています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | カード発行の開始、またカード用プラットフォームのアップグレードを検討している銀行は、どのベンダーを選べばよいか? |
2 |
ベンダー選定にあたってのアプローチは?各ベンダーの違いは? |
3 | 各ベンダーの市場勢力図は? |
カード管理および取引処理システムのベンダーに関するレポートシリーズのパート1です。パート1では概要を、続くパート2-4では各分野に特化するベンダーを取り上げ、詳しく紹介しています。
- パート1:ベンダー概要
- パート2:パッケージソフトウェア
- パート3:カード発行・処理業者
- パート4:カード専門サービスプロバイダー
調査参加した計27社のベンダーは以下のとおりです。
- パッケージソフトウェアベンダー:
ACI Worldwide, BPC, Compass Plus, CSC, Intellect, NCR Alaric, OpenWay, Sopra, SunGard, TAS Group, Tieto. - カード発行・処理業者:
First Data, FIS, Fiserv, HP, Jack Henry, MasterCard, Nets, TSYS. - プロフェッショナル・サービスプロバイダー:
Accenture, Capgemini, Cognizant, HCL, Infosys, Mphasis, TCS, Wipro.
今回の調査は対象範囲が広く、参加した会社も多岐にわたっていることから、ベンダー評価の枠組みとしてセレントのABCDベンダービューを使うことは適切とはいえず、現実的でもありませんでした。その代り、顧客基盤(規模、種類など)、顧客数、参入市場などを通じて、各社の市場におけるプレゼンスを示しています。
「カード管理および取引処理システムの導入を検討している金融機関は何も独りで課題に取り組まなければならないわけではありません。上記各カテゴリーの「グローバルリーダー」、「グローバルチャレンジャー」、「リージョナルチャンピオン」からパートナーとなるベンダ―を選考することが可能です」と、セレント銀行プラクティスのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナ・バレイシスは述べています。
「今回の調査は、カード分野でもこれまでになく幅広い範囲をカバーしており、我々が銀行システムの中でもこの分野にいかに注力しているかを示すものです。調査に参加した27社の協力に感謝の意を表します」とシニアバイスプレジデントのダン・ラティモアはコメントしています。
本レポートは34p、7図と19表で構成されています。レポートシリーズ合計は289p、103図と109表を含みます。