イノベーションをリードするためには何が必要か?:成功のカギ
Abstract
セレントは、イノベーションをリードする経営幹部を選定する上で参考となる調査を実施しました。
セレントではイノベーションに関するリサーチを継続的におこなっていますが、そこで得られた共通認識は「最終的にイノベーションの成否を分けるのはその取り組みに関与する人の力である」ということです。しかし、イノベーションをリードする経営幹部を選定、育成、評価する上で有効なデータはほとんどないのが現状です。
こうした状況を改善するため、セレントはかつて企業の経営陣としてイノベーションを推進し、リーダー的存在として認められていたミック・シモネリ氏の協力を得て、「Front End of Innovation Conference」に出席した59人の経営幹部を対象に調査を行いました。その結果をもとに、イノベーションをリードする経営幹部として成功するために最優先される資質は何か、ランキングを作成しました。
今回の調査では、①テクノロジーに関するスキル②リーダーとしての資質③個人的な特性④過去の職務経験―の4つの分野に焦点を当て、それぞれの分野で7~8つの特徴をリストアップしています。また、調査の参加者には、これらの特徴を重要度の高い順にランク付け評価してもらい、相対的な優先順位を決定しました。
その結果、イノベーションを実践していく過程において、リーダーとして成功するために何が最も有効であるかが浮き彫りになりました。
「今回は、イノベーションをリードするために何が必要であるかを自らの経験に基づいて回答できる、という独自の立場にある方に調査に参加いただきました。 セレントでは、シニアリーダーの選定、現職の幹部向け自己啓発プログラム、チームメンバーの選定、チームの啓発など様々な分野で この調査結果を活用する よう働きかけていく所存です」とシニアアナリストでレポートを執筆したマイク・フィッツジェラルドは述べています。