世界の勘定系システム市場の現状
Abstract
勘定系システムは金融機関の中核を形成するものです。世界中の銀行は、最新の勘定系システムを採用することで、自行の商品やサービスをサポート/アップグレードし、厳しい競争を勝ち抜こうとしています。2009年の勘定系システム市場の規模は35億ドル(約3195億円)前後と推計され、2011年には約39億ドル(約3561億円)に達する見込みです。勘定系システム関連の売上高のうち75%以上は、銀行による勘定系システム新規導入案件によるものです。
セレントは最新レポート「世界の勘定系システム市場の現状」で様々な地域の勘定系システム市場を調査し、世界の勘定系ソリューションおよびサービスの市場規模を推計しています。北米や西欧などの先進諸国では、既にほとんどの金融機関が最新の勘定系ソリューションを導入しています。これらの国では従来とは異なる革新的な金融機関が数多く登場し、勘定系システムベンダーにビジネスチャンスをもたらしています。アジア太平洋地域、中南米、東欧、中東アジア、アフリカなどの新興諸国では、ここ10年間に大手金融機関の大半が勘定系ソリューションを既に導入済みで、中小の銀行にビジネス機会が存在しているといえるでしょう。北米や西欧諸国ではホスト型の実装形態が主流ですが、その他の地域ではほぼ例外なくオンプレミス実装が行われています。
出典:セレント
「勘定系ソリューションの多くはグローバルに導入可能なため、これを手がけるベンダーは新興市場で激しい競争を繰り広げてきました。銀行はこれまで国内ベンダーが開発したソリューションに依存してきましたが、その状況は急速に変化しています。先進国・新興国のいずれの市場でも、グローバルソリューションが参入するケースが増えています」と、セレントのアナリストでレポートの共同執筆者であるラジェシュ M Rは述べています。
このレポートは27図と3表を含む36ページで構成されています。