保険レガシーシステム現代化の進捗状況:恐竜はまだいる?【抄訳版】
Abstract
(英文レポート"Is the Dinosaur Dead Yet? Tracking the Evolution of Core System Replacement in Insurance "の重要部分を抽出し翻訳しました。)
セレントが10年前に「レガシーシステムの現代化」をテーマにリサーチを開始してから状況は大きく改善し、残存しているレガシーシステムの種類は明らかに減少しています。しかし、レガシーシステムという「恐竜」が絶滅した訳ではありません。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 現代化の進捗状況は? |
2 |
現代化に向けた新たな戦略とは? |
3 | 最新システムはユーザーの業務の本質にどのような影響を及ぼしているか。 |
本レポートは、基幹システムの入れ替えに伴う課題を保険会社の視点から論じ、レガシーシステム現代化の進捗状況に関するレポートシリーズ(2008年から隔年発行)です。
4年前、現代化プロジェクトに着手している保険会社は4社に1社の割合でしたが、2年前には半分まで増えていました。現在は、3社のうち2社の保険会社がこうしたプロジェクトを進めています。
「これは、改革の初期段階にあった保険会社が次の段階へと前進したことによるものです。ただ、前進するだけで終わらせるのではなく、特に生命保険分野の多くのプレーヤーは、成功にこぎ着けるまでにやるべき作業が山積していることも認識すべきでしょう。」とセレント保険プラクティスのエグゼクティブアドバイザーでレポートを執筆したキャサリン・スタッグ‐マーシーは述べています。
レポートに掲載したデータは、プロジェクトのスポンサー向け資料、市場経験の基準値、予算超過が予想される分野などで、業界の進捗状況を把握しておきたい保険会社にとって参考になるでしょう。また、システム導入後に保険会社のどの業務部門で保守管理の責任が増すのかを明確に示しています。
基幹システムを提供するベンダーは、本レポートでのデータや分析結果を利用することで、市場での提案や価値の提案を進化させ、ポテンシャルの高い関連サービスは何かを見つけていただければ幸いです。また、コアシステムの周辺サービスを提供するベンダーにとっても、提携関連の提案を改善・強化するためのヒントとなるでしょう。
本レポートは13図と4表を含みます。