2012年 モデルインシュアラー:保険会社のテクノロジー有効利用に関するケーススタディ
2012/01/26
Abstract
今年で6回目となるモデルインシュアラーレポートでは、23の「モデルインシュアラー・コンポーネント」を紹介するほか、セレントの「モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー 」を選出しました。
セレントの最新レポート「2012年 モデルインシュアラー:保険会社のテクノロジー有効利用に関するケーススタディ」は、23の保険会社が進めるテクノロジープロジェクトを「モデルインシュアラー・コンポーネント」として紹介しています。また、Nationwide Insuranceを「モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー」に選出しました。これらのベストプラクティスは、商品の定義、販売、引受け、保険契約管理、サービス、保険金請求、インフラなど、商品と保険契約者のライフサイクルにおける重要分野を幅広くカバーしています。レポートでは、モデルインシュアラー・コンポーネントの選定基準となったITのベストプラクティスや業績実績も紹介しています。
「今年取り上げたプロジェクトの多くは、イノベーションが共通テーマになっています。モデルインシュアラー・コンポーネントは、保険業界におけるテクノロジーの革新的な利用方法を示しています。保険会社は最新テクノロジーの利用をさらに進化させ、成功を収めています」と、セレント保険グループのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。
2012年のモデルインシュアラー・コンポーネント
- AEGON Nederland N.V.:ソルベンシーⅡの施行に備えて、社内モデルの計算に自動入力を導入
- AIG Chartis:経営分析ソフトウェアを使って、戦略的なリスク分析を自動化
- American Safety Insuranc:引受けに関する全ての部門を1つの共通システムに統合
- Canal Insurance Company:テクノロジーを活用して新市場を開拓
- CAN:あらゆる代理店のワークフローに対応可能なリアルタイムの見積もりポータルを導入
- The Co-operative Insurance:戦略的に重要な販売チャネルへの進出
- Courtesy Insurance Company:新システムの導入により保険金請求手続きを変更・再構築
- Direct Asia Insurance:シンガポールにおける自動車保険の販売方法を変革
- Erie Insurance:生命保険のマーケティング、販売および手続きを合理化
- Great American Insurance Company:ニッチ市場向けにモバイルアプリケーションを提供
- The Hartford:生命保険商品の販売・購入方法に関するビジネスモデルを変更
- HDFC Standard Life Insurance:インターネットで社員全員に研修を提供
- L&T General Life Insurance Company Limited:短期間に組織全体で成果を実現
- 三井住友海上火災保険:クラウドコンピューティングで国内全域の災害に対応
- Nationwide Insurance:モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー
- Nationwide Insurance:オンラインアプリケーションの積極的なモニタリング
- Philadelphia Insurance:複数のベンダーが開発したシステムの入れ替えと統合を行い、全社の業務を効率化
- Prudential Insurance:BPMを採用し、直感的に一覧できるシステムを構築
- PURE (Privilege Underwriters Reciprocal Exchange):顧客の固有ニースに対応するため、設定されたワークフロープロセスを導入
- QBE:地域別のリスク評価ツールを使ってポートフォリオのエクスポージャーを管理
- 東京海上日動火災保険:いつでもどこでも購入可能な「ワンタイム保険」を提供
- Torus Insurance:代理店向けに最新型のポータルを提供
- Universal Insurance:カリブ海地域における保険金請求手続きをオンライン化
- Zurich:テレマティクスを採用してフリート契約業務やリスク管理を改善
セレントでは2011年を通じてモデルインシュアラー・コンポーネントの募集を行い、保険チームがビジネス成果に基づいて優れたプロジェクトを選出しました。レポートでは、各コンポーネントのビジネスドライバー、テクノロジー環境、定量的な成功指標などについて説明しています。