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保険会社の基幹システム更新プロジェクト

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2011/09/09

Abstract


保険会社にとって、コアシステムの更新に向けた業務計画は引き続き懸案となっていますが、進展もみられます。

セレントは最新レポート「保険会社の基幹システム更新プロジェクト」で、レガシーシステムの更新について新たな調査を行いました。レポートでは、プロジェクトごとにその背景を検証し、セレントの最新調査や追跡取材の結果をまとめています。また、現時点の進捗状況に対する率直な評価も行っています。

今回の調査では、ベンダーと保険会社の間では、更新プロジェクトに対する見方、根本的な課題、成功の可能性、享受できるメリットなどをめぐって違いがあることがわかりました。また回答者が、システム更新の障害となるものとして企業カルチャーの変化を挙げていることも明らかになりました。

「一部のテクノロジーには、明確な「流行」サイクルがあります。今日は主流であっても、明日あるいは明後日には流行遅れになる可能性があるのです。とはいえ、レガシーシステムの更新はこれまでも、また、少なくとも今後10年間、重要な課題であり続けるでしょう。保険業界ではレガシー問題の解決は進んでいるものの、まだ道のりは遠いというのが現状です」と、セレント保険グループのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるクレイグ・ウェバーは述べています。

「保険会社はコアシステムの更新を、単なる新システムの導入というより企業カルチャーの刷新と捉えるべきでしょう。最新コアシステムの導入を機に、保険会社は業務上の問題に向き合い、従来のプロセス、役割、業務目標を見直すことを迫られます。それは、業務プロセスの再構築段階に立ち戻るようなものです。そうした大変革を遂行するためには、水平・垂直方向にかかわらず組織内の全ての部門を巻き込む必要があります」と、アナリストで共同執筆者のカレン・モンクスは指摘しています。

レポートでは、システム更新プロジェクトで実現されていない課題について解決方法を示しています。